香りとは

総称される「香り」は、嗅覚を刺激する”におい”(Odor)、快感を与える”匂い、香り”(Odor、Fragrace、Scent、Arom)、不快な”臭い”(Smell,Malodor)などに分かれます。

「香り」は5千年の昔から草花、根、樹皮などの天然の香料を使い、神に捧げる薫香や医薬として人間の生活に取り入れられてきました。

歴史の中で化学の進歩に伴い、天然香料だけでは不十分になり、合成香料が開発され日常生活にも用いられるようになりました。現在では医薬品や薫香はもちろん、香水石けん、入浴剤、潜在、化粧品などの生活用品や、ケーキ、清涼飲料水、種類、アイスクリーム、ドレッシングなどの一般食品、さらには印刷用インクや殺虫剤、忌避剤や樹脂、ガスなどにまで香料を使用するようになり、私たちの生活は多種多様な香りであふれています。

 

天然香料

  

  香料は上記のように天然香料と合成香料の大きく2つに分けられます。

  天然香料は植物性のものと動物性のものがありますが、動物性は数種類で

  ほとんどが植物性です。動物性はじゃ香(ムスク)が有名です。植物性は

  草木、樹皮などから抽出するエッセンシャルオイル(精油)がその代表で

  す。ペパーミンとオイル、オレンジオイル、ジャスミンアブソリュート、

  ローズオットーなどがあります。これらの天然香料は、合成香料の原料に

  なるほか、単体として使われたり、他の香料と調合され製品になります。

  

  

 

合成香料

 

  香料の需要の増大、天候や政治などによる天然精油の供給の不安定さや

  価格の変動などが、合成香料の開発や進歩をもたらしました。

  合成香料の原料も精油から石油化学製品へと移行し、その化合物は

  現在では市場で約1500~3000種類もあると言われています。